アカハナグマの発情期

大変なこと

2022年4月〜5月にかけて、ルシカ(アカハナグマ♀1歳半)に初の発情期が来ました。

その時の様子と、その前後での変化について書きたいと思います。

※あくまで我が家のルシカの一例ですので、他の子はまた違った様子になるかもしれません。

発情期中の様子

体の変化

「ん?なんか違うな」と思い始めたのは、3月下旬から4月頭あたりだったかと思います。

ルシカのお尻の辺り(というか陰部)が、見えるようになってきたのです。

(それまでは毛に隠れて全然見えなかった。)

そこから徐々に大きくなっていき、maxくらいに目立つようになった様子がこちら↓

 

 

※見たくない方は次の目次まで飛ばしてくださいね🙇‍♀️🙏

 

 

 

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蓋を取ったサザエに似ている…

 

 

通常の様子はこちら↓↓

普段は毛に隠れて見えません。

 

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写真はここまで。

 

ちなみに、発情期というと犬のように血が出たりするのかな?と思っていましたが、むしろ血が出る動物の方が稀だそうで、アカハナグマにも”生理”は無いようです。

(※厳密には犬と人間も生理のメカニズムは違うらしい。)

そのため、アカハナグマの場合は、メスでもマナーパンツ等は必要ありませんでした。

ルシカ(アカハナグマ♀)の発情期は、簡単にまとめると「陰部が腫れて、気性が普段の10倍くらい荒くなった1か月」という感じでした。

マーキングなど、排泄の様子が変わった感じも特になかったと思います。

体臭などは多少変化があったのかもしれません。
ただ、そもそも気が立っていて普段ほどお風呂に入れられなかったし、ケージの掃除も普段ほどこまめにできなかった部分はあるので、臭い自体が変わったかどうかについては何とも言えません。

性格の変化

最初は「ちょっと気が立っているかな」というくらいだったのですが、段々と手がつけられなくなりました。

「アカハナグマは発情期に触れなくなる」というお話は他の飼い主さんからも聞いていましたが、「なるほどこういうことか」と分かりました。

具体的には、ケージを開けると飛びかかって噛みついてくる感じです。

割と遠くに居てもダッシュで飛びかかって来ます。(1mくらい)

その間は、素手で触ることができなくなりました。

 

噛まれた様子↓↓

(※血が苦手な方は次の目次まで飛ばしてください。)

 

 

↓↓↓

 

 

 

まさかの手に穴が開きました。

写真だと分かりづらいですが、しっかり穴になっていてかなりショックというか驚きました。

(今はふさがってます。)

 

発情期の間はこのくらいの噛み方で、何度か噛まれてしまいました。

特別なことをしたからではなく、普段の世話の中で噛まれています。(ケージ内の掃除や、部屋に放して遊ばせる際など。)

 

ルシカに噛まれたとき、傷はすぐにふさがるのですが、押すと奥の方が痛い状態は数週間続きます。

アカハナグマは牙が鋭いので、傷口の直径自体は短くても、奥まで傷つけてしまうようです。

血も多く出ます。

 

ただ、うちの子はメスで、牙も小さいので、傷も小さいです。
オスのアカハナグマに噛まれると比にならない大きさの傷、出血の量になり得ますので、より慎重に接する必要があると思います。

 

↑↑↑

 

痛々しいのはここまで。

 

近づく必要がある際には、皮手袋をすることにしました。

アマゾンやホームセンターで買えます。

 

また、カメラを向けて動画を撮ることもあまりできませんでした。
(発情期中に動画が撮れなかったので、今回の記事内のtwitterリンクは発情期中ではなくそれ以前、以降の動画です。)

部屋で放している間は、遠くから見守る感じになります。

飼い主が意識して十分に(少なくとも2メートルくらい)距離を取る方が、ルシカも安心して遊べるようでした。

発情期中にできなくなったこと

・素手で触ること

・爪切り

・スキンシップ

・呼んだら来ること

・ハウス

・ハーネスを付けること

 

近づくと噛むので、素手では触れなくなりました。
そのため、スキンシップも爪切りもできませんでした。

また、飼い主の指示を聞かなくなり、呼んでも来ない、ハウスもしない、という感じになりました。

言葉の意味は分かっているけど言いなりになりたくない、思春期という感じです💧

来てほしい時、ケージに入ってほしい時のためには、大好きなオヤツを用意しておく必要がありました。

現在の様子

性格の変化

以前のおとなしく人懐こいルシカと打って変わって、神経質な性格になりました。
また、以前のように飼い主の指示を聞かなくなりました。

よくチンパンジーやニホンザルの芸やショーがありますが、そういったショーに使うのは子ザルばかりです。

「野生動物は大人になると言うことを聞かなくなる」という意味が分かった気がします。

飼い主に対しても警戒心が強くなっていると感じます。

ただ、徐々に平常時に戻りつつあるので、まだ発情期時の様子を引きずっている可能性もあり、今後も変化はあるかもしれません。

未だにできないこと

・爪切り

・呼んだら来ること(たまにできる)

・ハウス(たまにできる)

・ハーネスを付けること

 

爪切りは完全にできなくなりました。

以前は呼んだら来て手足を預けて切らせてくれましたが、今は「嫌なことは嫌」という感じです。

 

呼んでも来ないしハウスもしません。

気が向いた時はできるのですが、「必ずする」ことはなくなりました。

 

また、以前のように甘えてくることもほぼ無くなりました。

発情期前は、毎日こういう感じ↑でしたが、今はごく稀に甘えてくる、という感じです。
子供から大人になったんだな、と感じています。

↑こういう甘え方をしなくなりました。

親心としてはとても寂しいです…

 

また、発情期以降、ハーネスが付けられていません。

ハーネスを見せながらオヤツをあげるなど、初心に戻って訓練中です。

変わらずできていること

・トイレのしつけ

トイレはケージの中でして、部屋に放している時や一緒に布団で寝ている間はしない、ということはずっとできています。

また、トイレをしたら「掃除して」と鳴いて教えてくれるのも、発情期前後で変わりませんでした。
汚いのは嫌、という気持ちはあるようです。

 

・時々一緒に寝ること

朝方に呼びに行くと、時々寂しい時があるようで、服の中に入ってきます。

そういう日はしばらく寄り添って寝ています。

・おすわり

なぜかおすわりはできます。そんなに嫌じゃないみたい。


また、発情期が完全に終わってからは、逆に発情期前よりも噛まなくなりました。

2月~3月は以前よりも本気噛みされる頻度が高かった(週1~2回噛まれていた気がする)のですが、その辺りからすでにピリピリしていたのかもしれません。

最近は本気噛みが無くなり、少し穏やかになっているように感じます。

ただ、普段は穏やかに戻っていますが、「嫌なことは嫌」という主張が強くなっているので、爪切りなど、発情期以降できなくなったことはありました。

ルシカの初の発情期を経て感じたこと

犬や猫など、長い間家畜として人間に飼われてきた生き物は、ネオテニーといって、性成熟を迎えても体や心が大人になりきらない性質を持っています。

でも、アカハナグマや他のエキゾチックアニマルなどは違います。

思春期を経て親から自立し、心も大人になっていくのだと、ルシカの変化を見て感じました。

ルシカの気持ちもこれまで以上に尊重しながら、丁寧に接していく必要があるなと感じます。

爪切りやハーネスの取り付け、ハウスなどは、できなかった頃に戻ったような感覚です。

一緒に暮らす中で必要なことはもう一度根気よくできるようにしていき、やっぱりできないことは別の方法を考えるなど、工夫をしていけたらと思います。

これまで以上にルシカとの時間を大事にしながら、また一から信頼関係を作っていけたら、と思っています。

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