アカハナグマを飼う場合、爪や牙を取ってしまうことがあります。
今回は、ディクロー(爪を取ること)とディファング(牙を取ること)について書きます。
ディクローについて
インターネットでハナグマについて調べていると、時々、爪のないハナグマを見ることがあります。
ディクロー(declaw)とは「爪を取ること」であり、爪のないハナグマたちはこの手術を受けていると考えられます。
定期的な爪切りも大変なので、爪を取ってしまうならその方が楽、という考え方もありそうですが、実はこのディクロー、爪を取るだけの手術ではないのです。
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👆の方のコラムに詳しく書かれていますが、ディクローとは、単に爪を取ることではなく、2度と爪が生えないよう、指の第一関節から切り落とすことなのです。
もともとは猫に対してよく行われていた手術ですが、海外では法律で禁じられている場合も多いようです。
また、猫の場合、これによって歩行障害が生じたり、性格が変わってしまったりすることもあるそうです。
(ディクローのデメリットについては、以下の2つの記事↓を参照しています。)
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また、以下のウェブサイトでは、ハナグマがディクローを行った際の弊害として、変形性関節炎を引き起こす可能性が指摘されています。
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Declawing can lead to debilitating arthritis as the practice requires removing part of each toe.
施術ではそれぞれのつま先の一部を取り除く必要があるため、ディクローは変形性関節症を引き起こす可能性があります。
ディファングについて
ディファング(defang)とは、「牙を抜くこと」です。
アカハナグマの牙の大きさ、鋭さについては、「牙と発情期」についての記事で述べています。
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この記事の中にも書いたように、アカハナグマの犬歯を抜く飼い主さんもいるようです。
また、アカハナグマではなくアライグマの話になりますが、『ぜったいに飼ってはいけないアライグマ』という本の中にも、「獣医さんに勧められてアライグマの牙を切ってもらったけれど、それでも噛まれるとパンチで挟まれたように痛かった」というエピソードが出てきます。
抜歯は人間でも行うことなので、先述のディクロー(抜爪)と比べるとまだマシなのかもしれません。
自然な姿で飼うことが理想
ペットのアカハナグマは、牙や爪を抜いて飼われることがありますが、これに対して「the spruce pets」のウェブサイトでは以下のように書かれています。
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Although declawing and tooth removal may seem like good options for safeguarding your family against bites and scratches, it is very unnatural and not appropriate to do to any animal, including a coati. If you can’t handle the sharp teeth and claws of a coati, then you should not have one as a pet.
爪を抜いたり抜歯したりすることは、家族を咬傷や引っかき傷から守るための良い選択肢のように思えるかもしれませんが、それは非常に不自然であり、ハナグマを含むどの動物にも行うのは適切ではありません。 ハナグマの鋭い歯や爪を扱えない場合は、ペットとして飼うべきではありません。
そのあとは、以下のように続きます。
To increase your chances of having a loving and enjoyable pet, provide your coati with plenty of enrichment, exercise, and attention.
愛情のこもった楽しいペットを飼うチャンスを増やすために、ハナグマに十分な栄養、運動、世話を与えてください。
つまり、十分な栄養や運動、ケアを行うことによって、攻撃性を抑えることはできるということだと思います。
結論
もちろん、できればそのままの姿で飼うべきであるし、それができないのであれば飼うべきではないと、私自身も思います。
我が家は今のところ、ディクローやディファングの必要性は感じていないし、今後その予定もありませんが、この問題に関しては中立的な立場でありたいと思います。
また、これからアカハナグマのお迎えを考えておられる方には、牙や爪の扱いが大変であるということも、ぜひ知っておいていただきたい、と思います。
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